北欧家具のベンチ
留学して2年目となるシーズンが始まって間もなく、アウトドア専門の北欧家具会社と共同プロジェクトを進めるという発表があり、3人程度が座ることの出来る野外用のベンチをデザインしなさいという課題が渡され、野外で使うための条件や状況を思い浮かべていたのですが、やはり雨も降りますし強風も吹くので、それらの自然環境に耐えられる構造にする必要があり、主要となる材料は木材となっていましたが、必要であれば金属やストーンなどの素材も使って良いとされており、また、ノルウェーにはないような独創的なデザインで量産するのに適している構造のベンチを発案してほしいと言う条件も含まれていたため、耐久性に関しては絶対的に外せないところでした。
全員に課題として発表されたわけですが、参加するのは自由となっており、このような機会が毎回あるわけでもないと思い、私も何か考えてみる事にしたわけですが、実は同時期に別の課題が出されていたので、それと絡めてデザインして見たかったのです。
北欧家具の学校ですから、手で図面をひいて、手作業によって作ることが中心ではあるのですが、最近ではコンピューターを知ることも現実的となってきており、木工科では設計図としてCADを用いた基本コースが企画されて、7日間の合宿と言う事で、初心者向けのコースが施されたわけですが、私は以前に CADの使い方を学んだことがあるので、必要ないと思って参加しなかったのですが、参加しない理由として1週間も家族を放置しておくわけにもいきませんので、今回は見送ったという要因もあります。
しかし、CADを使った事があると言っても平面図を少し描いたことがあるだけですので、合宿から帰ってきたみんなよりも出来るようになっていたいと思い、今回の課題であるベンチを、CADソフトを使ってデザインする事にしたのですが、結構大変でした。
3Dで設計をする
今後のために、ソフトを使ってデザインする事も出来た方が良いと思って日本から持参した説明書と専門書を見ながら3Dで描き始めたのですが、座面である板一枚を描く事も儘ならず、思考錯誤を繰り返して何度も作りなし事をしていたわけですが、何度かやっているうちにコツを掴んできて、立体に見せる3D の使い方や考え方(実は図面を引く時のように式が分かっていれば簡単)、色の付け方や影なども分かるようになった。
皆にも自慢できるぐらいにやり込み、私としても未知のコンピューターによる設計の勉強は魅力的で大きく、モデルさえ出来あがってしまえば、後はどんな方角からもスタイルを確認することができて非常に便利です。
このころのノルウェーでは、コンピューターに接続できるプロジェクターはなかったのですが、僕のパソコンは簡単に接続できる映像出力端子が備わっていたので、テレビを使ってベントとなる北欧家具をプレゼンすることになったのですが、初めての発表の仕方だったので驚かれていましたが、喜んでいる方も多く良い反応を得ることが出来まして、とても充実した時間を過ごすことが出来たわけですが、やはり今の時代になってパソコンを使った設計は非常に便利ですし、効率性も上がるので出来るなら使用したようが間違いなく良いですね。