書斎机の北欧家具
先述した内容を読んでいただいた方は、どれだけ北欧家具と光との関係が大切か理解していただけたと思いますが、光に対してカバーなどで覆って挙げる事により、その光は北欧家具を魅力的で、そして最大限に生かしてあげる事が出来るということです。
ノルウェーに留学したてのころは、とにかくロウソク立ての課題が多かったのですが、その後に続いて発表された課題と言うのが書斎机でして、入学してか1年が経ってようやく本格的で大型の北欧家具に取り掛かることになり、嬉しさのあまり私の心は穏やかではなく、待ちに待った北欧家具を製作できると思うと飛び跳ねたい思いでした。
まずは、北欧家具で有名なマルムステンがデザインしたと言われている家具の中から好きな物を選び、それを作っていく事から始まったわけですが、一瞬で私の脳に電流が流れたかのように直感と言うものがはたらき、その中で綺麗でしなやかさえ感じ、Sybordと言う家具にしたわけですが、先生からは最も仕事量が多いし大変だけど良いのかと言われましたが、直感と言うものを大切にしている私は、考えを覆すことはなく、良いと思ったのだから絶対に作りたいと主張したわけですが、案の定といったところです。
Sybordを日本語に直訳すると、裁縫するための机とでも言えばイメージしやすいと思うのですが、早速作成するにあたって、材料置き場に脚を運び、どの木材を使用するかを検討していたのですが、ここでも直感が働き、今まで一度も使った事のない洋梨の木でして、私を呼んでいるかのように感じ、今回の相棒として使用することにしました。
木材の用途や容量
未熟者だった私は、洋梨の木から作る事にしたわけですが、すこし赤みがかっていて甘い香りがする事をしり、そして林檎の木であれば林檎の香りがすることを初めて知り、木材に関してもまだまだ知らない事が多い時代でもあったのですが、似たような木材で見分けづらい時には、材の表面を繊維が崩れるようにして爪などで擦って匂いを嗅いで判断することもあるようで、北欧家具をつくりだす過程でも私の肥やしとなっています。
初めての経験でもあって色々と悩みながら加工していくわけですが、当時は材料の表面に現れる木目を気にせずに材料となる木を削っていたので、今考えると勿体ない作りをしていたと思いながらも、その時にしかできない事でもあるので、よしとしています。
箱の底は無垢材では柔らかすぎる事もあり、ベニアなどの合板を使う事にしたわけですが、日本で一般的に認知されているベニアは、量産されていて簡単に作られた安ものというイメージ強く、私がノルウェーで学んだ合板とは明らかに違うものでした。
その時に教わった作り方は格段に上等な方法でして、無垢材と比較して安定性があり、天板などの適所に使用することで、とっても有効活用することができます。
つまり、北欧では数百年も前の北欧家具でも上手に合わせ板が使われており、このポイントでは日本の木工文化とは大きく異なっているところです。
国によって木材の使用方法であるとか、技術と言うものが異なるのは面白いですね。