家具を治すのも仕事

北欧家具を作るにあたってショックな事件が起きた事があるのですが、家具の完成まぢかだと言うのに、棚の一番上に置いてあった机の脚部分である作品が落下してしまい使い物にならなくなったのですが、どうやら他の化で使用していた機械の振動によって棚の上部に置いてあった脚部が落ちてきたようでして、一瞬何が起きたか分からなくて、呆然としてしまったのですが、幸いなことに他の作品には損傷は無く、無傷となってホッとしていたのは束の間で、落下した脚部を見てみると大きな傷が付いており、自分が招いたミスではなかった分だけショックも大きかったのですが、誰かのせいにするのも嫌でしたし、先生からも壊れた物を直すことができてこそ、一人前で一流の北欧家具職人となれるのだと言われ、あまりの正論に素直に納得して作業を続けました。

これもきっと、わたしが職人となるために必要な試練であり、経験をさせようとしたのだと思いましたし、人生はポジティブに考えてこそ、幸運をもたらすと思います。

完成までに周りとは少し遅れてしまいましたが、結果的には有益な時間を過ごすことができ、遅れたぶん皆よりも経験値と知識が上回ったと思えばなんて事はありません。

この収納の出来る机は、今の私の基本ベースとなっていまして、デザインや耐久性だけではなく、収納が出来ると言ったところは、日本の女性には特に好まれ、私が作り出す北欧家具の収入は、この利便性のある家具となっており、今となってはあの時の事故は、この日の為にあったのだと胸を張って言えますし、むしろ感謝しているくらいです。

北欧家具テイストの車

ノルウェーに来てから1年近くが経った時期に考え始めたのが、車を所有することでして、と言うのも留学している学校の周りや、宿泊している周りの環境が、自然に囲まれて美しいのですが、車がないと移動するのに不便でして、近くにバス停はあるのですが、走っている本数が少なくて、出かけるのには不便で苦労していたからです。

しかし、車を買うようなお金はありませんので、どうにかして中古車を安く購入したいと思っており、色々と調べていると15年くらいの中古車だと激安で手に入れることを知り、どうにかして手に入れたかったのですが、個人売買をしているようなところでは安心できませんし、ディーラーから買う資金力もありませんでした。

そんなある日、知り合いが車を乗り換えると言う情報が入り、錆びているところもありますが、メルセデスベンツを破格の安さで手に入れられるのだから飛びつきました。

それを手に入れる事が出来れば、私が作った北欧家具を積んで営業に回る事も出来るようになりますし、何よりノルウェーに来たばかりの私が、税金をかけずに手に入れる事を考えるとメリットが大きく、知り合いの手も借りて無事に入手することができました。

20万キロ以上も走っている車でしたので、まずは内装から綺麗にしようと思い、北欧家具の技術を使って、ダッシュボードを手作りの木製に仕上げ、とってもモダンで雰囲気のある車と変わり喜んでいたのですが、車検がおりないと言われてしまいました。